(2006.10.22筆)
Webでのサーフィン中に広告やリンクを開いたときに、セキュリティの警告が表示されたらあなたはどうしますか?
突然「あなたのパソコンはウイルスに感染している」と画面にウイルスの件数が報告されました。これは一大事と画面を見ていると、セキュリティソフトウェアのダウンロードを促すボタンがあります。これを押すとソフトウェアはダウンロードされますので、安全のためにとインストールすると・・・悲劇が始まるのです。
さて、どこに問題があったのでしょうか?
まず、そもそも、ウイルス対策をしていなかったのも問題ではありますが、Webでの画面表示を簡単に信じこんではいけません。勝手にあなたのパソコンの中を調べるなんてプログラムはありませんし、それができるならスパイウェアと言っても間違いありません。そう、相手は凄腕の医者ではなく、強欲な詐欺師なのです。
これは、相手に不安をあおって商品を購入させるという詐欺の手法でもあります。もちろん、そのソフトが正常に機能を果たせば良いのですが、お金を集めるだけで仕事もせずに、最悪はあなたのパソコンから情報や財産を奪い取っていく可能性もあるのです。
また、中には強制的にウインドウを開いて、ウインドウを閉じさせないものや、ウイルスチェックに必要なプログラムとしてActiveXを実行させて、ブラウザを乗っ取ってしまうものもあります。入金するまでパソコンが使えないなんてことになったら最悪です。そういう身代金を要求するウイルスもありますから、出所の不明なプログラムを動かすことはとても危険なのです。
このような悪徳ソフトウェアは、ウイルスではないためウイルス対策ソフトでは防ぐことはできません。基本的にダウンロードを促し、ユーザーが自分でインストールするソフトについては、全て自己判断でしか対処できません。
日経パソコン10月23日号で偽物のセキュリティソフトとして紹介されたものは次の通りです。
「WinAntiVirus Pro」「SystemDoctor」「ErrorSafe」「SpywareQuark」「Win Fixer」