【アフィリエイト】

(2006.9.2筆)
  アフィリエイトというのは、商品を販売したいサイトが、その商品の紹介者に利益の一部を還元するというシステムです。
例えば、ホームページやブログに自分が購入した商品の感想を書き、その商品を販売しているサイトへのリンクを置きます。リンクをクリックすると来訪者はその商品の購入ページに移動することができ、そこで買い物をするとその利益の一部が還元されるようになっています。
アフィリエイトは会員制になっており、商品のリンクの中に会員番号になるものが含まれていて、リンクをクリックしただけで、どの会員が提供したリンクなのか判るようになっています。
  アフィリエイトはWebから収入を得る最もポピュラーな手段となっています。主には実際のユーザーが使用した感想とともに商品を勧めるのだから、顧客が営業マンとして活動してくれるので説得力があります。通常、Web店舗は広告以外の営業はしませんから、商品を紹介したい思いと、紹介して欲しいという思いが合致した結果生まれたサービスと言えます。アフィリエイターは、このようなアフィリエイトをいくつも利用して収入を得ています。昨今、口コミ情報を活用したサイトが増えおり、グルメ情報や旅行情報などを地図情報と組み合わせて情報を整理するサイトも登場しています。

Webから収入を得る方法としては、バナー広告が古くからあります。こちらは当初は広告を設置していくら、広告を表示した回数に応じていくら、広告をクリックした回数に応じていくら、と広告の効力に応じた報酬へと進化しました。アフィリエイトはその更に進化した物と言えるでしょう。
  そして、更に今後はドロップシッピングという新手法が登場します。アフィリエイトは販売サイトへの顧客の誘導によって収入を生みますが、ドロップシッピングは更に販売価格を会員が自ら設定して仮想店舗を構えることができるようになっています。もちろん、商品の発送や決済は販売サイトが行ってくれます。ただし、販売の責任は会員にありますので、通信販売法に定める表示(責任者の氏名、住所、電話番号など)は必要になってくるでしょう。

  ただ、アフィリエイトにしてもドロップシッピングにしても、今後会員が増えることで還元される利益は減少します。現在のアフィリエイトを見ても、自分で会員になって購入すれば還元利益を受けられるため、他人のアフィリエイトを利用することを回避するかもしれません。
  現在は利益の還元を受けていない口コミ情報も多くありますから、新しい形のアフィリエイトも今後色々と登場するのかも知れません。

  先般、クリック詐欺という事件が起こっています。これはバナー広告のクリック数を謝ってカウントして、広告料を取りすぎていたというものです。以前からある詐欺事件では、クリックを不正に発生させて還元される利益を不正搾取というものもありました。
  アフィリエイトの場合、購入しない限り利益も発生しないため現時点では詐欺的な事件は発生していません。ただし、オークションのように中古品の販売を会員が行えるサイトもあるため、新品のつもりが中古品だったというトラブルがないように注意が必要でしょう。


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