本文でも良いのですが、メールのタイトルに暗号のようなコードを記述することで、これを認証コードとして利用します。
仕組みはとても簡単です。適当に決めた文字列をタイトルに書き加えるだけで、誰でも簡単に正規のメールであることを意味する「合い言葉」として使えるのです。
メールをクリックしたときに自動的にタイトルが入るようにしておけば良いでしょう。そうすれば手を煩わせることはありません。
あとは、メールを受信した時にフィルタリング(メールの自動振分処理)を行い、「合い言葉」である認証コードがあるものだけを正規メールとして選り分けます。
無差別に送られてくるスパムメールを簡単に分別することができます。
HPでのクリックやフォームによるメールを受け付ける場合に、それ以外の方法で送られてくるメールを全て切り分けることができます。
認証コードを記述するだけでスパムメールを見分けることが出来ます。また、経済的にも負担がなく、メール送信者への負担もなく、システム的な設定は受信のフィルターのみで、手軽に活用できます。
プライベートでメールアドレスを使ってしまうと、知り合いからのメールに認証コードを付けてもらう(もしくはHP経由で送ってもらうことが必要)手間が掛かる。これを解決するには、知り合いからのメールを認証コードよりも先にフィルターで処理すれば良いでしょう。
また、メールを発信する際にも認証コードを入れて、返信メールにコードが含まれるようにします。
あとは、この認証コードの使用を相手に理解してもらう必要があります。
HPからのメール受付だけに限定すれば問題はありませんので、そのような用途のメールアドレスに限定して使用すれば間違いはほとんどないでしょう。
通常のメール用のリンクにタイトル用のオプションを記述しておきます。
実例 | 例文 |
---|---|
<A HREF="mailto:user@dammy.com?subject=【v^o^v】←これは消さないで">メール</A> |
更にJavaScriptによるアドレス生成と組み合わせることもできます。
実例 | 例文 |
---|---|
<A HREF="JavaScript:sendmail()">メール</A>
<SCRIPT LANGUAGE="JavaScript"> |
メールアドレスの後ろに「?subject=」と記述し、その次に文字列を用意すればタイトルに文字列が入ります。
タイトル部分を書き換えないように注意を促すことも大切です。HP内の文章で注意をするか、タイトルに注意文も入れてしまいます。
メール用のフォームにもそのまま応用できますので、最も適した利用方法になるでしょう。
全てのメールに認証コードが含まれるかというと、そうではないこともあるでしょう。例えば友達からのメールだと、先方もアドレス帳からメールを発信しますから、認証コードを一々強制することはできません。
そこで、メールのフィルタ機能を利用します。これを利用して友達や受信許可のメールを最初に受信してしまいます。そのような受信許可することが決まったメールのために専用のフォルダを作成し、フィルタを使ってメールをそこ(以下受信許可フォルダと呼ぶ)に移動します。
続けて認証コード(【vo_ov】など)を含むメールをフィルタにより受信許可フォルダへ移動します。
これで受信フォルダにはスパムメールが残ります。
フィルタの適用順をまとめると、(1)アドレス帳に登録されたメールを受信(受信許可フォルダに移動)、(2)タイトルに指定のコードを含むメールを受信(受信許可フォルダに移動)、(3)受信フォルダに残ったメールを削除(スパムと見なす)となります。
メールの本文にも記述できます。「?body=」を使えば、本文に記述したい文字列を指定することが可能です。(例:メール)
認証コードがないものを全てスパムと見なした場合、認証コードを入れ忘れたメールも全てスパム扱いになります。
アドレス帳からメールが送られてくるとそのような事態が発生するでしょう。既に一般的なメールのやりとりに使っているアドレスであれば、知り合いからのメールをフィルタで先に分類してしまいます。仕事で使うようなメールアドレスには使用しない方が良いでしょう。
フィルタを使った分類はウイルス対策にはなりません。