ネチケット


〜目次〜
  1. ネチケットとは
  2. ハンドルとは
  3. 文字化けとは
  4. 機種依存文字とは
  5. 半角カナ文字は使わない
  6. 教えてはいけないこと
  7. 嫌がらせのパターン
  8. ネカマとは

  1. ネチケットとは

     どこでも、誰とでも「あいさつ」が大切なのは常識です。マナーを知らずに失笑を買うだけならまだしも、他の人に不快感を与えないことが、マナーの基本です。
     「ネチケット」とは、ネット上でのエチケットという意味です。ネット上での親交が広がると自然とルールができてきます。そうして、ネット上では一般化してしまったルールを「ネチケット」と呼んでいるのです。
     それは、冒頭のあいさつであったり、言葉遣いであったり、発言の内容であったりします。その場所、その相手に相応しいかどうか、これは現実と同じです。お互いに気持ちよく利用するから楽しいのです。

     もしかすると、何で見えない人に気を使うのかと思う人もいるかも知れません。
     マナーとはこういうことです。あなたが道を歩いていて、目の前に空き缶が落ちていたとします。自分の家に向かうに連れ空き缶の数が増えていきます。これが気持ちのいいことでしょうか?ここで、ふと振り返って考えます。もしかしたら、自分も同じことをしていなかったか・・・。これに腹を立てて同じことをしてはいないか。
     もし、自分が同じことをしていたら、自分も同じことをされるんだという認識は必要です。相手が先に悪かったとしても、同じことをすれば同じ悪い人になってしまいます。
     結局、自分にツケが返ってくるのです。マナーを守ることは、周り回って自分を守ることになるのです。

     この後の項目もネット上のルールばかりですので、ネチケットなのです。「機種依存文字」や「半角カナ文字」の使用(コンピュータのルール)に関してもネチケットですので、是非ともご一読ください。

  2. ハンドルとは

     あなたはハンドルを使っていますか?
     これは身近な悪意から身を守る非常に大事な手段でもあります。
     ハンドルは単なる偽名ではありません。身分を隠すことは自分の身を守ることと同時に、コミュニケーションを円滑にしてくれます。そう、気兼ねなく相手と話を交わすことができるのです。
     もちろん、本名で正々堂々とというのも分からないではありません。しかし、女性には危険です。

     中には女性をターゲットに嫌がらせをする人がいます。まあ、嫌がらせの多くは女性がターゲットですね。
     本名を書けば即座にそれと知れるだけではなく、住所や電話番号が簡単に相手に知られます。
     それも、ここで言う「相手」はあなたには分かりません。だから怖いのです。

     ハンドルはニックネームです。それによって、別の自分を演じてみるのも一興です。
     そう、名前から相手が本当に女性かどうか判断するのも危険です。
     中には女性名を使う男性(ネットおかま)もいますので、気を付けましょうね。(これは次項に詳しく)

    ハンドルQ&A

    Q. 社名・商標は使えますか?
    A.  誤解を与えることが明らかな場合は使用しないでください。
     特に社名・組織名はそれらを代表する者という誤解を与えないように努める必要があります。(面倒だから止めた方がいいでしょう。)
     それがお遊びと分かる表記ならば許されることもあるでしょう。しかし、その名称をおとしめる使い方は論外です。
     キャラクター名などはそれになりきるために使う方もおられるでしょう。
     どちらにしてもお遊びなら、怒られたらすぐに止めるくらいの覚悟をしておくことです。
    Q. 不吉な名称は使えますか?
    A.  自分が納得していれば良いと思います。
     ただ、ハンドルはコミュニケーションの道具ですから、相手が呼びにくい名称は止めた方がいいでしょう。
     せっかく、自分で自分を表現するために付けるのですから、みんなに親しんで呼んでもらってこそ甲斐があるというものです。

  3. 文字化けとは

     意図していなくても意味不明なメールを送ってしまったり受け取ったりすることがあります。ちょっとした注意で防ぐこともできますので、正しい理解が必要です。
     受信したメールやホームページの日本語が一部または全部において正しく読めない(日本語として判別できない)状態を「文字化け」していると表現します。
     問題となるケースには日本語がデコードできない、日本語の文字コードが異なる、機種依存文字が混ざっている場合が考えられます。

     コンピュータは全てのデータをデジタル信号でやりとりします。どの言語で書かれた文章でもすべて0と1の数字(2進数)に置き換えて通信しています。
     日本語の文字も暗号のように2進数に置き換えられているのです。そのため、2進数から正しく日本語に戻せない場合、これがデコードできない状態と言うことになり、文字化けが発生します。
     これは受信するコンピュータに日本語のフォントや表示機能がない場合や、インターネットでメールやホームページなどのデータを中継するサーバーで文字が欠けたりする場合があります。

     次に日本語の各文字について2進数で表現するためのコードが割り当てられています。実際にはこれを短く表記するために16進数(0〜9,A〜F)で表現しています。
     さて、この暗号表ともいうべきコード表が1つではないのです。時代と共にJISコード(ジス:通産省の規定する日本工業規格)やシフトJIS、Unicode(ユニコード)など複数のコード表が存在しています。
     そのためデコードの際にコード表を間違うと文字化けが発生するのです。
     一般的にはシフトJISを使うのですが、通常は各ソフトが自動的にコードを選択して送ったり受信したりしています。ブラウザでは、受信後にコードを切り換えることができます。

     機種依存文字の場合、同じ日本語コードを使っていても、メーカーによってコード表の一部に違いがあるために問題が生じます。
     これは機種依存文字は使わないという原則を守っていれば文字化けは発生しないのです。
     このケースについては次項で詳しく解説します。

  4. 機種依存文字とは

     機種依存文字は使わない。これはインターネットにおける基本原則とも言えます。
     同じ日本語を扱っているはずなのに一部の文字が意図しない文字に置き換わってしまうのです。
     なぜ日本語の文字コードに機種依存があるのでしょうか?

     あなたの使っているコンピュータと同じものを他の人が使っているとは限りません。世の中には多くの種類のコンピュータが存在します。
     ですからアプリケーションソフトも使用するコンピュータにあわせて購入する必要があります。これはコンピュータのメーカーの違いではなく、コンピュータを管理するプログラム、OS(オーエス:Operating System)の違いによって選択が必要だからです。
     主要なOSにはWindows、MacOS、Linuxなどがあります。これらがコンピュータと人間のコミュニケーションに大きな役割を果たしています。

     文字をコンピュータ上で扱うために各文字に番号が割り当てられています。
     その表の中に未定義領域という部分があり、OSメーカーが独自に文字を増やすために使用しています。(パソコンメーカーのものを引き継いでいるケースもあります)
     この独自に使用している領域に異なる文字があるのも当然ということになります。

     主な機種依存文字は記号類です。ワープロ専用機などで絵文字など文字と言うよりイラストが入っている場合があります。また、メーカーが拡張した漢字は外字と呼ばれることもあります。
     こちらに機種依存文字コード表を用意しました。
     機種依存文字の部分はあなたのパソコンでは正しく読めますが、コードの異なるシステムでは正しく読むことがでない領域です。また、機種依存しない記号もありますので確認してください。

     さて、一般の漢字については普通に入力して変換できるものは大丈夫と考えて下さい。JISの第1水準、第2水準の漢字は大丈夫です。
     特殊な方法で呼び出さないといけない漢字の場合、JIS第2水準漢字と外字と呼ばれるものがあり、外字は互換性のない領域です。

     参照:文字コードをめぐって文字コードの話

  5. 半角カナ文字は使わない

     漢字や記号の使用に関しては画面でその文字が読めない、または、違う文字が表示されるという不具合ですが、最も深刻なのが半角カナ文字です。
     元々半角カナ文字は使用されないことが前提になっていたために、半角カナ文字を使ってしまうと、システム(サーバーや一般のコンピュータ)によって目に見えない制御コードに置き換わってしまう部分があるのです。

     制御コードは改行やBS(バックスペース)などのように文字ではないが大切な役割を持っています。
     例えば、改行は画面には記号として表示されませんが、コンピュータがその文章を表示するときには正しく行を下げ(LF)、文字の書き出しを左から始める(CR)コードが必要です。(UNIXではLF、MacではCR、WindowsではCRLFが改行コードにる)

     このように半角カナ文字が制御コードとして解釈されたときに、それが原因でメールやホームページが正しく表示されないことがあります。
     ネット上では、(文字を含んだ)ファイルはサーバーからサーバーへと流れてあなたのコンピュータへと送られてきます。そのサーバー全てが半角カナ文字を正しく処理することができれば問題は起こらないかもしれませんが、うまく表示できるのは極限られた条件が揃ったときだけになります。

     全角カナ文字であれば上記のような問題は起こりませんので、メール、ニュース、BBS、チャットなど日本語を使うときには半角カナ文字を使わないようにしておけば安心です。

  6. 教えてはいけないこと

     ネットを始めると分からないことに沢山ぶつかります。
     電子メールをするにしても、アカウントやパスワードや何をどうすればいいのか分からないというところからスタートするものです。
     以前、「メールを下さい」というメッセージの掲示にメールアドレスとパスワードが書いてあったのには驚きました。
     パスワードというものは決して相手に教えるものではありません。でも、分からないことだらけで、自分の使ったものは相手も必要だろうと思ったのでしょう。

     ハンドルを使っているなら、実名も不用意に教えない。住所はもちろん、電話番号もダメです。
     本当に、何度も時間を置いて話をして親しくなった人なら、あなたの判断に間違いも少ないでしょう。しかし、今さっき知り合った人に簡単に教えないで下さい。

     クレジットカードの番号も絶対にダメですよ。番号だけなら大丈夫と思っていると大きな間違い。
     実は、パスワードがなくても、カード番号とカードの期限、そして、本名が分かると誰でもオンラインで買い物ができてしまうのです。(別ページで詳しく)

  7. 嫌がらせのパターン

     嫌がらせのパターンは、相手が分かる方法と分からない方法があります。
     直接、あなたにメッセージを送るメールでは、被害の状況はあなたにしかわかりません。しかし、相手のメールアドレスが手がかりとなります。(個人のアドレスの場合のみ)
     BBSやチャットなどは多くの人がそこを訪れます。イタズラ書きが、人の目に触れることで二次的な被害にあう可能性があります。相手が分かる場合は少ない。

     しかし、嫌がらせはいつも直接とは限らないのです。
     どこかに、あなたのフリをして、あなたの情報(実名、住所、電話番号など)を公開するという手口があります。
     そうすると、イタズラと思った相手も被害者みたいなもので、泥の掛け合いになりかねません。
     実は、これが一番深刻なパターンなのですが、一度漏れた情報は回収できないことを念頭に入れて置くしかありません。

     ほとんど、ストーカー対策に近いですね。

  8. ネカマとは

     「ネカマ」とは、「ネットおかま」の略語で、男性でありながら女性のフリをする人のことです。もちろん、逆もあって、「ネナベ」とも言いますが、どちらも一括して「ネカマ」と呼んでいいと思います。そして、ここにも悪意の人がいるのです。
     女性から私生活の話を聞き出すために「ネカマ」に化けて近づきます。それはナンパ目的やストーカーであったり、詐欺であったりします。
     相手が女性だと思いこんで、私生活の相談をしたり、会う約束をして、現実の被害に遭うケースもあるようです。

     インターネットを利用したオンラインゲームでも、ゲームのキャラクターと実際の性別が異なる人が沢山います。その場合、悪意があって性別を偽る人を「ネカマ」と呼んでいます。


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