ネットの通販では、写真や解説などで商品の姿は見えるものの売り手の姿がよく見えない場合もあります。
特に注意しておく必要があるのは、どんな決済方法を取るにしても、それが安全な取引だと鵜呑みにしないことです。
クレジットカードの注意点:
クレジットカードを使って、セキュアモード(SSL暗号化通信)で決済を行えば安心と思っていませんか?
確かに、個人情報やカード情報は安全に相手に届けられることでしょう。しかし、情報を受け取った業者についてあなたはどれだけの信頼ができるでしょうか?見えない相手は信用できる人ばかりではりません。
また、カード番号と期限だけで購入できる仕組みはとても危険です。カードに書かれている情報だけで買い物ができるということは、簡単になりすましができるという危険性があります。
そして、毎月の請求明細はしっかりと確認してください。 身に覚えのない請求があった場合、カード会社に連絡して支払の停止をしてもらいましょう。
詐欺行為:
良くあるトラブルでは、商品が届かない、商品がカタログと異なる、サイトがなくなった、ということがあります。
掲示板などで店の評判を確認するとか、何らかの形で利用者の声が聞こえると安心感はありますが、なかなか信頼できる情報源がないのが実状です。
ネットオークションなど個人同士の売買も少なくありません。企業よりもトラブルが多くなりますので、別項目で解説します。
個人情報の管理:
個人情報の管理については、プライバシーポリシー(受け取った個人情報をどのように扱うかの内部規定)を公開している業者の方が安心ですが、社内での管理実態が分からないので、評価機関が認定を与える場合もあります。
個人情報の利用形態についても、外部には出さないとしている所もあれば、グループ企業や関連企業と共有したり、他社の広告を代行して発送するために使用する業者もあります。
また、倒産した業者や管理がずさんな業者から名簿が流出なんてことは良くある話ですから、どこまで信頼できるかという問題も残っています。
電子消費者契約法:
ワンクリック購入(ボタンを1回クリックするだけで発注手続きが完了される仕組み)が出だしたころ、二重三重の売買契約が問題になりました。更に、無料会員を募集しておいて、いつの間にか有料サービスに申込させるという不正な売買契約もありました。
そこで、電子消費者契約法が平成13年12月25日に施行されています。業者がこの法律による契約手順を守らない場合、契約は無効となります。
(1)誤操作を防止するため、商品購入ボタンを押した後、確認のページを表示しなければならない。もちろん、有料であることの確認も行わなければならない。
(2)契約の成立は、業者から注文を受けたことを確認する連絡が申込者に届いた時点となる。