最初は誰もがこれに引っかかります。
「これはウイルスの情報です」とか「お祝いのメッセージ」などとタイトルを付けて送られてくるのですが、決まってこういう一言が書かれています。「これを多くの人に知らせて下さい」とか「○人にこのメッセージを送って下さい」というものです。
文面は非常に親切で、内容の出所も安心するよう書いてあったりしますが、メールを多くの人に回すという行為が連続すると、爆発的にメールの量が増えていきます。
これがチェーンメールの目的なのです。チェーン(連鎖)することで、メールの数が増えると、ネットワーク上の負荷が増え、最悪はサーバーが仕事に耐えきれず動かなくなります。少なくとも、インターネットがスムーズに使えなくなります。
チェーンメールにも、脅迫めいたものが存在しています。
その内容は「転送しないと料金を請求する」などというものです。
このようなメールであっても対処は同じです。転送した事実は元の発信者には分からないことですし、ましてや料金請求なんて不可能な話です。(請求書を送りつける詐欺はあります。どちらにしても、犯罪です。)
これを転送すれば、それこそ片棒を担ぐようなものです。
メールを不特定の人に一度に送信することは容易いことです。しかし、受け取った一般の人々は特定の知人にチェーンメールを転送してしまいます。
そのため、一度送られたチェーンメールは、いくつかのグループの中をグルグルと転送されます。そうして、転送を繰り返すことで誰が発信者だったのか分からなくなり、最初の発信者に協力をしているようなものです。
メールの発信者はイタズラ目的で、チェーンメールが迷惑をかけることを知っています。その片棒を担がないためにも、メールをくれた親しい人にはチェーンメールであることをお知らせしてあげましょう。
知らない人からのチェーンメールであれば、返信も控えて置いた方が安全と言えます。
(注)チェーンメールはコンピュータウイルスと同様に迷惑をかけますが、ウイルスではありません。