チャット


〜目次〜
  1. チャットとは
  2. チャットの手順
  3. チャットのルール
  4. ありがちな問題

  1. チャットとは

     チャット(Chat)はホームページを使ったメッセージ交換のための仕組みです。
     チャットは「おしゃべり」という意味で、画面上でほぼリアルタイムに会話をするために利用します。
     メッセージを書き込んだ順番にチャットのページにそれが表示されます。画面の更新は一定間隔で行われるため、新しく書き込まれたメッセージがあれば前のメッセージの上に表示されるようになっています。
     通常、メッセージの前に記入者の名称が表示され、記述した時間や記入者に関する情報などが表示される場合もあります。
     チャットのメッセージは、ある程度の長さになると古いものから消えていきます。一般的には消えたメッセージは残されていないようです。
  2. チャットの手順

     チャットの中での名前(ハンドル)を決めて、入室(参加)のボタンを押します。メールアドレスなどの情報は初めは入れない方がいいでしょう。どんな人がいるか分かりません。
     また、入室前にチャットの様子を見ることができますから、どんな人がどんな話をしているのかしばらく眺めるのもいいでしょう。
     入室が受け付けられると、「○○さんが入室されました」というようなメッセージが1行に表示されます。
     各メッセージには時間が表示され、誰がいつメッセージを書き込んだか分かるようになっています。
     メッセージは下から書き込みした時間の順に並んでいます。
     メッセージの入力欄にメッセージを打ち込んで、送信(書込)のボタンを押すと、新たな1行が書き加えられるのです。
     退室するときは、あいさつをしてから抜けると親切です。
     退室ボタンを押せばチャットの画面が消えます。この時、チャットの画面には「○○さんが退室しました」とメッセージが表示されます。
  3. チャットのルール

     チャットに参加するときもハンドルだけで十分です。メールアドレスやホームページのURLはチャットの参加者と仲良くなってから知らせる方が良いでしょう。
     もちろん、自己紹介がてらホームページを教えることもあるでしょう。メッセージにURLを書くだけなら、その場の人だけが知ることになるので、安全性は高まります。

     チャットではフェイスマーク(顔文字)もよく使われます。「(^o^)」「(^-^;)」のような文字記号を組み合わせたものです。
     これらは文字だけでは伝わらない感情表現をするために考え出されたもので、今ではASCII(アスキー)アートとし大がかりなものまでありますが、チャットでは一行で表示できるものが使われます。しかし、ラクガキっぽくもなるため、感情を伝えたい時以外は控えた方が良いこともあります。下にリンクを紹介しておきますので、活用してみて下さい。
     もっと簡単な方法もあります。「(笑)」「(泣)」という文字をメッセージの後ろに足すだけで随分と違うものです。
     冗談っぽく言葉を和らげるために「(笑)」を文章の最後に付けることがあります。そのままでは怒っているように誤解されそうなときに、実は笑いながらちょっとだけ怒っているという雰囲気を出すのです。ただ、謝罪の言葉には付けない方が良いですね。冗談で謝っているなんて、許してもらえるハズがありませんから、更に誤解を招きます。
     また、チャットのサービス内で派生した感情表現文字もあって「(笑)」が「w」と省略されているケースもありますし、人によっては「w」を微笑みと受け取ったり嘲笑と受け取ったりしているところがあり、安易に感情表現を真似ることで誤解を生むことがあるようです。
     チャットは文字のコミュニケーションです。言葉だけでは微妙な感情を表現することはできません。ストレートに怒っている、笑っているという風では、相手を傷つけることもあるということを忘れてはいけません。
     言葉も感情表現も受け手、傍観者、様々な立場で違って見えることがあると理解して置くことが重要ではないでしょうか。 そして、誤解を生むかも知れない、生んだかも知れないというときは、直ぐに言葉を足して「誤解を与えたかもしれませんね」と配慮することも今後のコミュニケーションのためにも大切です。

     リンク:Onumarl World | かおもじこれくしょん

     「>○○」「>ALL」を発言の後ろに付けると、その発言が誰に対して行ったのか明確に知らせることができます。これをしておかないと、どのメッセージに対して答えているのか分からないときがあります。
     次の文章は下から読みます。右と左のA君の発言を比較して下さい。

    A君>さほどでもないですよ
    Bさん>倉庫の中はもっと熱いです。
    C氏>今日は暑かったですね。
    A君>さほどでもないですよ>C氏
    Bさん>倉庫の中はもっと熱いです。
    C氏>今日は暑かったですね。

     左のメッセージではBさんの意見に答えているように見えます。右の意見だと、C氏に答えていることが明確です。
     「<○○」を発言の後ろに付けると、○○という言葉に対しての発言だと分かります。
     次のメッセージを見て下さい。これも下から読みます。

    A君>あまり見ませんね<ニュース番組
    C氏>雑誌はコンピュータの専門誌しか読まないよ。
    Bさん>私はニュース大好きです。雑誌もたくさん読みます。
    C氏>今日のニュース番組はつまらなかったね。

     この場合、C氏のメッセージが2つあるため、ニュース番組のことと雑誌のことと2つの話題が出てしまいました。そこで、どの話題への返答かを示すために「<」を使っています。

     このようにどの発言に対しての返答かを明記しておかないと、他の書き込みが早い(画面が更新されるまでにメッセージが増えている場合がある)と話題に遅れてしまうことがあるからです。場合によっては、話の脈絡が分からなくなってしまいます。

  4. ありがちな問題

     言葉のやりとりだけですから、言葉の行き違いであったり、本当に議論がかみ合わなかったりするものです。
     やはり、折れないところはあるでしょうが、喧嘩腰の相手に真っ向からけんかを買うのでは、犬の吠え合いと同じだと割り切ってしまうくらいが良いのではないでしょうか。
     もし、誰かが話題を変えてくれたり、喧嘩をいさめる発言をしてくれたら、素直に従う方が良いでしょう。周りの人はちゃんとそういう時の態度を見ているものです。
     気持ちよくチャットをすることは第三者に取っても大切なことです。遠巻きに無視して話を進めてしまうのも以外と大切です。

     チャットの場合、一方的に退室することもできますが、できるだけ「寝ます」「おやすみなさい」というメッセージを書き込んで、みんなの返答を確認してから退室します。
     チャットをしていると、時々「落ちる」という現象が起こります。どこかで問題が起こって、回線が切れてしまったり、コンピュータが動かなくなったり、チャットでの発言ができなくなったりすることです。
     落ちてしまうと戻るまでに時間がかかります。当然、退室のボタンを押していませんから、入室したままで発言のない状態が続きます。他の参加者には何が起こっているのか分かりません。
     チャットに再度入室して、「落ちていた」ことをみんなに知らせましょう。これは他の人が自分に語りかけてくれていたのに、返事ができなかったことをわびることにもなります。もちろん、本当にわびるところまでは必要ないですが、失礼があった可能性があるため一言で随分と印象が違います。


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